それでも「私にとってはこの五輪に出場することが重要だった」と強調した。バンクーバー冬季五輪の金メダルで、母国のスーパースターとなった。五輪後に休養したことに対して国内から批判も起こり、胸を痛めた。
新たなモチベーションを胸に臨んだ最後の五輪。黒と紫のコスチュームで、別れを描いたタンゴの名曲「アディオス・ノニーノ」に身を任せた。真骨頂と言える情感あふれる演技は、見る者を引き込んだ。
史上3人目の2連覇を逃したが「とてもほっとした。複雑な気持ち」と話した。記者会見では「これは私の最後の大会になる」と、引退の考えが変わらないことを明言した。圧倒的な存在感はそのままに銀盤を去った。(共同/SANKEI EXPRESS (動画))