ウクライナ・首都キエフ【拡大】
キエフでは反政権デモ隊と治安部隊の衝突が(2月)18日に再燃し、ヤヌコビッチ氏と野党3党の代表者が21日、政治危機打開に向けて合意文書に署名したが、デモ隊は反発してキエフの政府庁舎などを占拠した。保健省によると、(2月)18日から20日までの衝突の死者は82人となった。
中央権力が空洞化した中、国家が東西で分断される懸念も出ている。ウクライナは常に東西の地域対立という国内問題を抱えているからだ。国を二分するドニエプル川の東部は長くロシア帝国の保護下に置かれ、多くのロシア系住民が暮らすが、西部は欧州統合派とカトリック教徒が多く、第二次大戦時に旧ソ連軍が進駐するまではオーストリア・ハンガリー帝国やポーランドの支配下にあった。東部にはロシアの黒海艦隊基地や軍事産業、宇宙産業の拠点がありロシアはあらゆる手段を講じてでも、東部が欧州側にわたることだけは防ぎにくるとみられる。
EUのキャサリン・アシュトン外交安全保障上級代表(57)は22日、声明を出し、国家の統一維持、領土保全のため責任ある行動を取るようウクライナ国民に呼び掛けた。全国民的支持を受けるカリスマ政治家の出現が待望されている。(SANKEI EXPRESS (動画))