でも、この店で知るのはそれだけではない。食卓は大きく、見知らぬ客どうしが相席して知り合い、交流が始まるような空間になっている。「店で友達になり、アジア料理の食べ歩きに出たり、会社を作った人たちもいます。個室化が進む日本の飲食店はつまらないですよ」。取材した2月、店の壁には「カンボジアに映画館を作ろう!」と活動する客が張った、カンボジアの暮らしを伝える写真が数々あった。「この写真を持ち込んだお客さんには、できるだけ店に来てください、と言いました。もし壁の写真に他のお客さんが興味をもったら、カンボジアの今を、直接、語って伝えてほしいから」。パクチーの味だけでなく、この店の雰囲気にも、病みつきになりそうだ。(津川綾子、写真も/SANKEI EXPRESS)
パクチーハウス東京
東京都世田谷区経堂1の25の18 2階 (電)03・6310・0355。午後6時~午後11時(ラストオーダーは午後10時)。店内はテーブル席のほか、立ち飲みスペースも。テーブル席がいい人は予約がおすすめ。