≪対露政策に温度差 領土問題絡み日本は静観≫
安倍晋三首相(59)は3月7日、緊迫するウクライナ情勢をめぐり、米国のオバマ大統領と電話会談し、ウクライナへの経済支援などで連携することを確認した。ただ、オバマ氏はロシアに対する制裁を発動しているが、首相は事態の推移を当面見守る構えで、対露政策で温度差も広がっている。
電話会談は約40分間行われ、首相は「ウクライナ情勢改善のため、オバマ氏の努力を支持している」と表明。ウクライナでのロシアの行動を非難した先進7カ国(G7)の共同声明の重要性も確認した。
首相にとって悩ましいのは、ロシアがウクライナ南部クリミア半島を制圧したことに対し、欧米が制裁の動きを強めていることだ。オバマ氏は6日、「ウクライナの主権や領土の一体性」を脅かす人物や団体に対し、資産凍結や入国制限を行う大統領令を発動。EUも6日の臨時首脳会議で、ロシアへの段階的な制裁を決めた。