ウィリアム・シェークスピア(1564~1616年)作品集の初版本である「ファースト・フォリオ」について取材に応じてくれた住本規子教授(人文学部、中央)=2014(平成26)年3月11日、東京都日野市(明星大学_有志学生記者撮影)【拡大】
400年間で変化
住本教授は、「ファースト・フォリオは、現代の日本人の英語の知識でもかなり読めてしまうのです」と話す。一方で、出版から約400年の間に英語そのものが変化しており、現代の英語との違いを発見できるのもおもしろいという。
例えば、「ファースト・フォリオ」では、アルファベットの「u」と「v」が現代とは逆になっている。「TO the memory of my beloued,The AVTHOR」という文章が出てくるが、現代の英語では「To the memory of my beloved,The AUTHOR」になる。
17世紀初期までは、一定の法則で「u」と「v」が逆に使われていたそうだ。「w」というアルファベットも、「v」と「v」が並んでいるが、「ダブル・ヴィー(v)」ではなく、「ダブル・ユー(u)」と読む。「wの謎」が解けた!
さらに注意深く読むと、「J」と「j」がほとんど出てこない。代表作「ロミオとジュリエット」は、1623年の「ファースト・フォリオ」では「ROMEO and IVLIET」と表記されている。これが、85年に出版されたフォース・フォリオでは「ROMEO and JULIET」と、現代の英語と同じように表記されている。この60年間に「J」がよく使われるようになったかもしれないのだ。