電源開発(Jパワー)大間原発(建設中)=2014年4月3日現在、青森県下北郡大間町【拡大】
敷地周辺には、太平洋に恵山(えさん)岬東方沖断層、津軽海峡に根岸西方断層など11断層があり、耐震設計上考慮する活断層として、基準地震動(想定される最大の揺れ)の策定を進めている。
大間原発は、MOX燃料を軽水炉で使うプルサーマル計画の中心で、原子炉の建設費用の一部には国費も投入され、MOX燃料だけで発電できる国内初の発電所となる。函館市は立地自治体ではないが、津軽海峡を挟んで原発から30キロ圏内の緊急防護措置区域(UPZ)に位置するため、防災計画の策定が必要な周辺自治体として、再稼働などへ一定の影響力を及ぼす立場にある。
似た事例では、四国電力伊方原発(愛媛県)と瀬戸内海で隔てられた山口県上関町があるが、四電は山口県と安全協定を締結し、立地自治体と同等の説明を果たしている。だが、電源開発は「協定の締結交渉は、原子炉の試運転時に燃料を搬入する直前の段階で行うのが通例」として、函館市や北海道との協定締結には至っていない。
函館市の工藤寿樹(としき)市長(64)は記者会見で「乱暴なやり方ではなく、(住民に)理解を求め積み上げていくべき。原発に反対する国会議員も多い中、国策といわれるのは全く承服できない」と述べた。