大リーグ屈指の強力打線を誇るブルージェイズを相手に力投し、デビュー戦を勝利で飾ったヤンキースの田中将大(まさひろ)=2014年4月4日、カナダ・トロントのロジャースセンター(川口良介撮影)【拡大】
ブルージェイズはメジャー屈指の強力打線を誇る。田中は二回にも1死から右前打、中前打と連打を浴び、この後、一塁手のテシェイラが併殺を焦り、二塁へ悪送球して満塁。9番ディアスに初球を2点適時左前打されて逆転された。
だが、ヤンキースは三回、イチローの二塁内野安打をきっかけに2点を挙げて4-3と逆転。田中も三回以降は立ち直って追加点を許さなかった。
立ち直るきっかけは、二回終了後、捕手のマキャンと話し合い、投球の組み立てをがらりと変えたことだった。初回、二回は得意のスプリットを軸にした変化球中心の組み立てをマキャンが要求していたが、いかにも窮屈で本来は直球が主体の田中らしさが出ていなかった。
田中はこの場面を「もっと真っすぐ系を投げさせて欲しいと(マキャンに)言った。今までの野球人生で積み重ねてきた経験があったから持ちこたえられた。あとは味方の援護もあったので、それに助けられた」と試合後に説明した。この提言をマキャンも受け入れ、直球が軸になると田中の“スイッチ”が入り投球も躍動。多少のコントロールミスが出ても、三回以降はブルージェイズ打線は田中を攻め立てることができなかった。