「あまちゃん」で三陸鉄道をモデルにした「北三陸鉄道」の駅長を演じた杉本哲太(てった)さん(48)と副駅長役の荒川良々(よしよし)さん(40)も駆けつけ、杉本さんは「北三陸の駅長としてもうれしいです」とお祝いムードに花を添えた。荒川さんも「私もここに帰ってきました」と集まった人たちを喜ばせた。駅のホームや周辺には約2000人が集まり、2人が乗った宮古行きの記念列車を見送った。
≪遠い再生 人口流出と資金難の壁≫
岩手県の三陸鉄道は2014年度、全面復旧の効果で乗客数を前年度から33万人以上増やし、83万人とする計画だ。それでも東日本大震災が起きた10年度(85万人)には及ばず、人口流出などで目標達成も厳しい。被災地では資金の壁からJRの運休が続いており、鉄路再生の道のりは遠い。
「観光列車以外は…」
災害公営住宅など被災者の新居は主に駅から離れた高台に建つ。市街地の復興は進まず、三陸鉄道では近くが更地の駅が多い。島越駅(田野畑村)周辺では世帯数が減ったことで、商店も再建しなかった。地元自治会の下村博光さん(72)は「周りに家がない。高台から下りてきて乗ってくれるのか」と表情を曇らせる。