大船渡線、気仙沼線の一部はバス高速輸送システム(BRT)で「仮復旧」。JR東は本復旧に計1100億円が掛かると試算し、公的支援を求めるが、曲折は必至だ。東京電力福島第1原発事故で、常磐線の全面復旧は見通しも立たない。
国土交通省幹部は、費用負担などの在り方に関し「住民の納得を得ながら進めることが大事。時間がかかるのは仕方ない」と話す。(SANKEI EXPRESS)
■三陸鉄道 岩手県や沿岸部の市町村などが出資する第三セクター鉄道で、本社は岩手県宮古市。旧国鉄の赤字路線を転換、新たに整備した区間を加えて1984年4月1日に開業した。「三鉄」の愛称で親しまれてきたが、東日本大震災で線路や駅など317カ所が被害を受けた。北リアス線(宮古-久慈、71キロ)と、南リアス線(盛(さかり)-釜石、36.6キロ)に分かれる。両線をつなぐ釜石-宮古間はJR山田線で、今も運休中。JR東日本は、この区間の運行を三陸鉄道へ移管する再建策を地元に提案した。