がれきが今も残る砂浜で毎日1時間ほど清掃作業をしている津野忍さん(67)も、不安を抱えながら模索を続ける。
元町地区の自宅は半壊して修復したが、隣の長男宅は全壊し再建できるかも決まっていない。安全という保証もなく、雨音が聞こえる度におびえる日々が続き、今も精神安定剤を手放せない。
被災当初から長く他人を避けるような日々が続いていたが、先月(3月)には、ようやく主宰していた書道や朗読の教室を再開。日課のがれき拾いも、これからも続けるという。「役所に頼ってばかりでは仕方がない。自分たちの町。できることから始め、みんなで笑顔になりたい」
≪町独自の対応基準策定 連絡体勢強化も≫
災害時に避難勧告が出されなかった反省を踏まえ、大島町は昨年(2013年)12月、土砂災害警戒情報が出された場合に避難指示や避難勧告を出すことなどを定めた独自の基準を策定した。今月(4月)からは総務課に1人だけだった防災係を3人体制の「防災対策室」に格上げし、連絡態勢強化を図っている。