デザート感覚の笹の葉に包まれた抹茶生麩まんじゅうは、ほおばると生麩のモチモチ感と甘み、ほろ苦さがマッチ。思わず顔がほころんだ。もちろん、添えられた宇治茶ののどごしがまんじゅうそのもののおいしさや持ち味をさらに引き立てたのはいうまでもない。
このほか、太い竹をそいで鉢代わりにしたアユの塩焼きや、湯葉という繊細さの極みのような食材の持ち味を最大限に生かした逸品など、細部にわたる気配りが感じられる素晴らしいメニューがそろっている。(文:西村力/撮影:恵守乾(えもり・かん)/SANKEI EXPRESS)
■平等院表参道 竹林 宇治市宇治蓮華21(平等院正門前)。(電)0774・21・7039。営業時間は、昼は午前11時30分~午後2時30分。夕は午後4時30分~7時30分まで入店。水曜定休。昼食のみの京弁当は3000円、3600円、5000円。夕の京懐石は8000円~。事前予約がベター。