暫定政権側は、右派セクターとヤロシ氏が政変で果たした役割は「あまりにも重要で、彼らを見限ることはできなかった」(3月1日付の米誌タイム、電子版)という。政変を支持した国民は彼らを「英雄視していた」(同)といい、ヤロシ氏に対しては、暫定政権内で副首相の座を与える動きがあったとも報じられている。
ただ、ヤロシ氏はロシアを「数世紀に及ぶウクライナの敵」と公言してはばからず、それがロシア系住民の恐怖を招いている。4月17日にジュネーブでウクライナ暫定政権と欧米、ロシアで合意した、ウクライナ国内における「全ての違法な武装組織の武装解除」にも応じず、ロシアが暫定政権を非難する論拠を与えている。5月2日に南部オデッサで発生した火災と、40人超の親露派が死亡した事件においても、ロシア側は右派セクターが関与したとの見方を示し、暫定政権と欧米を非難した。