危険性をあおるロシア
一方、右派セクターの危険性をあおるロシア側の報道には、プロパガンダの要素が多分にあることも否めない。(4月)20日のスラビャンスクでの親露派殺害事件について、拘束された犯人はヤロシ氏の名刺を保有していたとロシアメディアは一斉に報じた。しかし右派セクター側は「名刺など持ち歩くわけがない」と一蹴。英BBC(電子版)は、「ウクライナで最近発生した全ての暴力行為が右派セクターの仕業であるかのように(ロシアメディアでは)伝えられている」と指摘した。
ただ、暫定政権はキエフの広場で武装したままの右派セクターを事実上放置するなど、右派セクターに対し影響力を全く発揮できていないのも事実。右派セクターが今後、さらに過激な行動に打って出る可能性も否定できず、暫定政権の新たな火種になる危険性は否めない。(国際アナリスト EX/SANKEI EXPRESS)