また、自身の経済政策アベノミクスについては「日本は今まさに、デフレから脱却しようとしている」と成果をアピール。製造業に加え、介護などサービス分野でのロボット技術活用を主張し、6月に改定する成長戦略に盛り込む考えを示した。
4月の消費税増税に触れ「経済再生、財政再建、社会保障改革を同時に達成する」と明言。「私は改革を恐れない」と繰り返し、電力システム改革や、保険診療と保険外診療を併用する混合診療の拡大、法人税改革を実行する姿勢を打ち出した。
復興アピール
閣僚理事会では世界経済の見通しも示され、2014年の日本の実質経済成長率は1.2%と13年11月の前回予想(1.5%)から下方修正された。甘利明経済再生担当相(64)は成長戦略を説明し、「歳出を減らすだけでなく、歳入を増やすことにも取り組んでいる」と強調した。
多国籍企業などが各国の税制の違いを利用して税金の支払いを逃れている問題への対策も議論。日本主催の夕食会では、各国の閣僚らに東北地方の日本酒を振る舞い、東日本大震災からの復興が進んでいることをアピールする。(共同/SANKEI EXPRESS)