≪日本の14年成長率見通し 1.2%に下方修正≫
OECDは5月6日発表した世界経済見通しで、2014年の日本の実質経済成長率を1.2%と予想した。1.5%としていた昨年(2013年)11月の前回予想から下方修正した。15年の予想は前回予想(1.0%)から1.2%に上方修正した。
日本経済については、円安にもかかわらず輸出が減速し、13年後半に景気回復が緩やかになったと分析する一方、失業率の低下などが消費税率引き上げの影響を部分的に相殺するとの見方を示した。消費税増税の影響を除く消費者物価上昇率は15年に1%程度と見込んだ。
日本が財政健全化に向け15年に消費税率を予定通り10%に引き上げることや、2%の物価上昇目標が持続的に実現されるまで日銀が大規模な金融緩和策を続けることも提言した。