ソニーの業績/ソニーの株価(2002年度~2014年度)=2014年5月14日発表、※2014年度は見通し【拡大】
ソニーの目標未達は今や見慣れた風景だ。今月(5月)1日に13年度の業績予想で3度目の下方修正を行った際も、翌日の株価はわずかに下落しただけ。出井氏がCEOだった03年の「ソニーショック」の際は、業績が想定を下回っただけで市場全体が大きく値を下げたが、投資家は冷めている。
「本腰を入れて電機部門を再建するのか、電機はもうかる事業だけに絞り、映画・音楽などエンターテインメント(娯楽)や金融を柱にしていくのか、経営陣が決断できなかった」。ある社員は迷走の原因を断言する。吉田CFOも「テレビ事業は経営と施策の不安定さが赤字を増幅させていた」と認める。
聖域にメス
平井社長就任1年目の12年度(13年3月期)、ソニーは5年ぶりの最終黒字を果たした。ただ、実態は自社ビルの売却などで利益をかさ上げし、電機部門の抜本改革も先送り。パナソニックが津賀一宏社長(57)の下で、不採算事業を洗い出して12年度に7000億円を超える赤字を計上したのとは対照的だ。