アジアの常任理事国
青木教授は「技術はいったん途切れると、二度と復活できない」と、技術力維持のためにもISS計画への参加は有効と話す。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)はISSの活動を通じ「各国から信頼を得られた。宇宙の常任理事国の地位を確立した」とアピール。ISSに参加するアジア唯一の国として、宇宙に進出する中国やインドへの優位性を保とうと懸命だ。中国が月に無人探査機を着陸させるなど「アジアの主要国としての地位を奪われかねない」(青木教授)との懸念は強い。
そんな中、日本の司令塔である内閣府の「宇宙政策委員会」は、今後のISS計画への判断をあいまいにしたまま。米国が提案した延長計画も「長期的課題」と位置付けただけで、議論は進んでいない。宇宙開発に詳しいノンフィクション作家の松浦晋也さんは「文科省に議論を投げている」と批判する。
内閣府の山本一太宇宙政策担当相は、若田さんの成功を受け「第2、第3の船長の登場を期待する」と表明した。若田さんは帰還後「経験したことを、できるだけ多くの人に少しでも早く伝えたい」と述べ、貴重な体験を次につなげたい考えだ。(共同/SANKEI EXPRESS)