現時点で、ISSへ宇宙飛行士を運ぶのはロシアの宇宙船ソユーズしかない。ロシアが撤退すれば、各国の有人宇宙開発に重大な影響が及ぶ。日本の関係者も「大きな痛手」と話した。
保守派のロゴジン氏は、ウクライナ情勢を受け、米国がISS以外の協力関係の停止を決めたことに対し、「ISSにいる米国人宇宙飛行士に危険が及ぶことになる」「米国は、トランポリンでも使って飛行士をISSに届けたらいい」などと、恫喝(どうかつ)してきた。
ロゴジン氏はまた、米国が露製ロケットエンジンを軍事目的で使用するのを禁止するとの措置も発表。米国の軍事衛星打ち上げ計画に支障が出る可能性が出てきた。さらに米国の衛星利用測位システム(GPS)を運用するためにロシアに設置された地上施設の稼働を、6月1日から暫定的に停止するとも語った。一連の対抗措置は、有人輸送手段を持たないオバマ政権に揺さぶりをかける狙いがあるとみられる。(SANKEI EXPRESS)