消費税増税前の駆け込み需要を狙ったセール。個人消費の拡大がGDP(国内総生産)の伸びに影響した=2014年2月20日、東京都品川区(松岡朋枝撮影)【拡大】
≪人手不足や輸出不振…懸念材料も≫
甘利担当相「理想的」
年率換算で5.9%という大幅増となった2014年1~3月期の実質GDP。政府は「理想的な形」(甘利明(あまり・あきら)経済再生担当相)と、景気回復への手応えを示すが、足元では物価上昇に伴う負担増や公共工事の人手不足、輸出不振という懸念材料も顕在化している。消費税増税後の4~6月期の景気減速を乗り越え、成長の回復軌道を確かなものとできるか。日本経済は今年最大の正念場を迎える。
「駆け込み需要は想定以上、増税後の反動減は想定内だ」。甘利氏は5月15日の記者会見でこう述べ、今後の景気回復に自信を示した。
政府のシナリオは、(1)5兆5000億円の経済対策を盛り込んだ13年度補正予算と14年度予算の前倒し執行で景気を下支えする(2)今夏に幅広い業種でボーナスが増え、消費意欲は底堅さが続く-というものだ。日本経済研究センターは、4~6月期の実質GDPはマイナス3.8%となるが、7~9月期は2.25%のプラス成長とみている。