消費税増税前の駆け込み需要を狙ったセール。個人消費の拡大がGDP(国内総生産)の伸びに影響した=2014年2月20日、東京都品川区(松岡朋枝撮影)【拡大】
だが、7~9月期に景気が持ち直しても持続力を保てるかは不透明だ。3月の日銀の企業短期経済観測調査(短観)では、建設業の「過剰」から「不足」を差し引いた雇用指数はマイナス33。人件費と資材の高騰で入札不調が相次ぐ。人手不足が解消しなければ政府の経済対策に思うような効果が出ない可能性がある。
増える家計負担
消費税増税に加え、物価上昇や原発停止に伴う電気料金の値上げなど家計負担も増している。「地方はアベノミクスの影響が出ていない」(三越伊勢丹ホールディングス)と、夏以降の消費回復は限定的との見方も根強い。
経済の牽引(けんいん)役を期待されている輸出が1~3月期に前期比6.0%増と伸びたのは、1月に導入された新たな統計基準でかさ上げされたためで「むしろ輸出は鈍化している」(野村証券の木下智夫チーフエコノミスト)との見方もある。企業の生産拠点の海外移転に加え、日本製品の国際競争力低下も指摘され、輸出拡大は見通せない。