町村派のパーティーで乾杯する町村信孝氏(前列左から2人目)や安倍晋三(しんぞう)首相(前列右から3人目)ら=2014年5月13日、東京都港区のホテル(大西史朗撮影)【拡大】
【安倍政権考】
安倍晋三首相の出身派閥で自民党内最大規模を誇る町村派(清和政策研究会)の存在感低下が著しい。第2次安倍政権発足以降、「政高党低」といわれ続けているが、その一因に派閥の弱体化があるのは否めず、かつ最大派閥の静けさは、官邸主導の印象を強めている。町村信孝元官房長官の求心力低下が指摘される中、今の清和会は安倍派への過渡期、との見方は強い。首相を次々と輩出しているこの集団はどこに向かおうとしているのか-。
「皆様には一致団結して安倍政権を屋台骨として支えていただいている。改めて御礼申し上げたい」
5月13日夕に都内のホテルで開かれた町村派の政治資金パーティー。首相は謝意を示し、町村氏は「アメリカの大統領なら2期8年がごく普通だから、安倍さんにはそれを参考にしてもらってもいいんじゃないかと思うが、どうでしょうか」と長期政権への期待感を表明した。