欧米は5月のウクライナ大統領選の結果に意を強くしている。1回目の投票で、他候補に大差をつけて当選を決めた親欧米派のポロシェンコ次期大統領には「正統性」があり、ロシア側もこの結果には抗しがたいとみるためだ。欧州連合(EU)のヘルマン・ファンロンパイ大統領(66)も「ゲーム・チェンジャー(事態を一変させるものごと)」だったと指摘した。
ただ、結束を確認した欧米も一枚岩とは言い切れない側面がある。
仏では6日、第二次世界大戦中の「ノルマンディー上陸作戦」の70周年を記念した式典が予定されており、仏英独3カ国の首脳は訪仏するプーチン露大統領と個別に会談する。アンゲラ・メルケル独首相(59)は「肝心なのは建設的であることだ」と指摘。欧州側は露側との対話に比重を移しつつある。
一方の米国は公式会談を外相間にとどめ、バラク・オバマ大統領(52)はプーチン氏との間柄を「ビジネスライク」なものと位置づけている。ロシアが米欧の態度の隔たりにつけ込む可能性は残る。