またG7首脳は今回、東シナ海、南シナ海の情勢をめぐり中国を牽制した。危険性を訴えてきた日本の認識を各国が共有した結果で、価値観を共にするG7の原点を確認したといえる。だが、その中露は互いに接近を図る。5月下旬の首脳会談では「国家の歴史的経緯や政治制度、価値体系は尊重されねばならない」と欧米の価値観押しつけへの対抗心をあらわにした。
G7の世界経済に占める比率は17年前の6割超から5割以下に低下した。相対的な影響力の低下は否めない。国際秩序が「無極化」し、「羅針盤のない領域に入った」(欧米筋)との懸念もあり、不透明な国際情勢は当面、続きそうだ。(ブリュッセル 宮下日出男/SANKEI EXPRESS)