念願かない、赤坂の中心部に建てられた特設テントに彼のチームが作り上げたセットが運び込まれ、初日の公演より、大人から子供までさまざまな年齢層の観客が連日、今まで体験したことのないショーを目の当たりにして熱狂している。
≪「固定観念から解放される感覚を」≫
自分たちのショーがなぜここまで国境を越えて魅了するのか。その理由をジェイムズ氏は、次のように分析する。
「本当のところはわからないけれど、感触としては、私たちが常にエネルギーの100%を超えてやっていることで観客の期待や想像を超えるからでしょう。観客には外と隔離された場所で、次々と繰り広げられる壮大で、力強く、かつ美しい世界に身を委ね、その一部になることによって、一種の固定観念から解放される感覚を味わってもらえたらと思っています」
激しい「動」の表現に加え、音楽監督のガビー・ケルペル氏が、さまざまな民族音楽からインスピレーションを得て生み出したサウンドにより、まるで観客はカーニバルに参加しているかのような臨場感を持つこと請け合いだ。