白や黒のモノトーンが基調の色使いもまた、墨絵のよう。ただ色使いはミニマムでありながら、明暗などの描写は繊細。例えば花をプリントしたバッグは、5枚の版で濃淡異なる灰色を重ね、花びらが重なり合ってできる陰影の美しさを表現してみせた。
これらの繊細なデザインをかなえるのは、日本に受け継がれた伝統の技だ。例えばハス柄のストールには、京友禅の技が用いられている。花をインクジェットでプリントした上から、金箔や銀箔を手作業でのせ、茎や葉脈、めしべに微妙な陰影をつけた。「繊細な着物の絵柄の数々を手掛けてきた職人ならではの技術がいきています」と企画担当者は語る。
見た目の重厚感と持ち心地
また「おもてなし」に代表される、日本人ならではの細やかな心配りが、ディスコードのバッグのデザインには行き届いている。