いつまでたっても理解できない女性という存在。けれど、そんな彼女たちを見つめるまなざしは限りなくやさしい。「いい意味で諦めてるのかも(笑)。うるさいし、かしましいんだけど、やっぱりいとおしいですね」
具がないと味気ない
独自の表現で、女性の存在をこう例える。「男同士でいてもラクなんだけど、しょせん男はサンドイッチでいう『パン』。中に具がないとパサパサしていて味気ない。オレはタマゴサンド、僕はハムサンド、とそれぞれ好みも違って広がりが出る」
軽い語り口の中にも人生の哀歓が詰め込まれた本作。「ハードボイルド、恋愛、ミステリー…。いろんなものを書いてきたからこそ、書くことができた作品。今までの作品からいろんなエッセンスを取り入れている。集大成だと思っています」。笑って、泣いて。久しぶりに実家に帰りたくなる作品だ。(文:塩塚夢/撮影:大山実/SANKEI EXPRESS)