それで、予算書を作って議会に出しました。大問題です。当然ですよね。村民の税金と交付金を使って、なんで都会の人を幸せにしなければいけないのか。東京でうめき苦しんでいようが、関係ない。誰が都会から高い電車賃使って、貴重な休みにわざわざ四賀まで来て草むしりをしたがるのか、って。実際にミュンヘンに議会のみなさんを視察に連れて行ったけれど、「ここは市街地から自転車で15分くらいだからやっていけるけれど、四賀ではムリだ」。
でも、半年ぐらいたって、突然予算が通った。おかしいな、と思ってある人に聞いたら、「中島さんのクビを取るためだよ」だって。あの調子だと何やるかわかんないから、中島を村長から降ろそうと。クラインガルテンをやらせれば、どうせ失敗するだろうから、クビを取れると。こういう図式が成り立っていた。そうして事業が始まったわけなのですが、たまたま小学館の「サライ」という雑誌に小さな紹介記事が載ったんです。それがきっかけで、工事中からどんどん人が来た。村民の大部分が失敗するだろうと思っていたら、見事に当たってしまったわけです。