≪米中経済摩擦 市場開放めぐり攻防≫
両国の隔たり鮮明に
北京で7月9日始まった閣僚級の「米中戦略・経済対話」は、中国の規制緩和をめぐる議論が展開され、両国の経済摩擦の勢いが増していることがうかがわれた。
中国市場をこじ開けようとする世界最大の経済大国である米国と、自国の経済を守りながら発展を遂げたい第2の経済大国の中国。両国の立場の隔たりが改めて鮮明になった。
習近平国家主席は開幕式で「中国と米国は経済規模で世界の3分の1を占めている」と指摘し、経済協力の重要性を強調した。
ただ、中国は海外からの投資や外資系企業の事業展開に関する規制が数多い。米国のルー財務長官は対話の冒頭で「中国市場の開放が(中国の)経済成長にとって重要だ」と述べ、規制緩和の推進を促した。
中国も改革を進めてはいる。3月に人民元相場の1日当たり変動幅を拡大。上海で自由貿易試験区を開設した。ただ一気に規制緩和をすれば、まだ足腰の弱い国内産業は大きな打撃を受ける。