一方、実力をつけるとともに、米国で事業拡大を狙う中国企業も増えている。米国ではスパイ行為の危険性を理由に、中国の通信機器会社を排除する動きも出た。中国には「中国企業いじめだ」(製造業)と反発する声もあり、両国間の軋轢(あつれき)は今後も残りそうだ。
対北では協調も
9日開幕した戦略対話では、北朝鮮への対応についても突っ込んだ議論を交わしたもようだ。
北朝鮮の非核化は米中が協調を演出できる数少ない外交目標の一つ。米側は中国の歩み寄りともみられる態度変化に手応えを感じているが、日朝交渉の進展により構図はむしろ複雑になっている。
オバマ米政権は習近平国家主席が今月(7月)3日、中国の最高指導者として初めて北朝鮮より先に韓国を訪問したことについて「中国は重大な一歩を踏み出した」(米政府高官)と評価。金正恩(ジョンウン)体制に対する不満を示したものとみて、韓国を交えた米中連携強化の好機と捉えている。
一方の北朝鮮は戦略対話に合わせるように9日、弾道ミサイルを発射。米情報当局筋は「中国の意向は気にもかけないという金正恩のメッセージ」と中朝関係の冷え込みを読み取る。