法制審議会の特別部会が最終改革案を了承したのを受け会見する村木厚子・厚生労働事務次官(左)と映画監督の周防正行(すお・まさゆき)さん(中央)=2014年7月9日、東京都千代田区・司法記者クラブ(宮川浩和撮影)【拡大】
事件の捜査や裁判手続きの見直しを議論していた法制審議会の特別部会が、法改正のたたき台となる最終改革案を全会一致で了承しました。
Q 法制審議会とはどのようなものですか
A 法務大臣の依頼で、法律を作ったり改正したりすることについて検討する組織です。通常は臨時に設置された部会で原案をまとめます。
Q なぜ見直しが必要になったのですか
A 厚生労働省の局長だった村木厚子事務次官が逮捕され、無罪となった文書偽造事件で強引な取り調べが問題になりました。これを機に、密室で作られる供述調書に頼った捜査や裁判の仕組みを変えるべきだとの声が強まったためです。
Q 部会の構成は
A 警察・検察幹部のほか、裁判官や弁護士、学者、村木次官らです。
Q 何が決められたのですか
A 警察や検察が容疑者を取り調べる際、その様子を最初から最後までDVDに録音・録画することが義務付けられます。これを「取り調べの可視化」と言います。