単発から継続へ一歩
一年とまではいかなかったし、当初考えていたよりも最初の数カ月のスケジュールは月に2、3日という厳しいものになったが、実際稽古場で顔をあわせた参加者の熱意は、そういった飛び石を踏むような道筋であっても、はっきりとそこに道があるということでしっかり保たれるであろうという強い自信を抱けるものであった。まさに単発のワークショップの歓びから、継続の道を仙台の地で歩み始めたのだ。
震災から3年と3カ月たって、ようやく一歩。
私が上演に選んだ作品は、真実を真実と認めることを許さず、政権闘争や醜い保身に利用しようと、日本語であることさえわからぬような言葉でわめいてでっち上げて、陰で猛権を振るう大国のイヌと化していることに気がつかないフリをして、極めて善良な一市民を見殺しにしてしまう、1952年に発表された戯曲だ。