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「忘れられる権利」 有名人の削除要請はヤブ蛇? (1/3ページ)

2014.8.1 00:02

 国際自動車連盟(FIA)の元会長で英国人弁護士のマックス・モズレー氏(74)が、2008年に英タブロイド紙が掲載した売春婦との私的な乱交パーティー写真などがいまだにネット上で閲覧可能になっているとして、大手検索サイトの米グーグルを提訴し、注目を集めている。英BBC放送などは7月30日、モズレー氏は有名人で、この提訴は欧州で活発化する「忘れられる権利」とは無関係と明言。さらに「忘れられた過去を多くの人に思い出させ、結局、逆効果になるだけ」と批判したからだ。欧米ではネット社会におけるプライバシー保護問題の再考を促す議論に発展しそうだ。

 FIA元会長、グーグル提訴

 「グーグルはインターネットへの入り口として巨額の利益と多大な影響力を得ており、法の順守はもちろん、自らが法に準ずる正しい規範を示さねばならない」

 モズレー氏は提訴に関してこう訴え「裁判所が出す判決を(グーグルが)無視することは許されない」と息巻いた。

 英紙ガーディアンやデーリー・テレグラフ(いずれも電子版)によると、モズレー氏は、グーグルが自身の私的写真を閲覧可能にしていることは、英国のデータ保護法に違反しており、個人情報の悪用にあたるとして(7月)29日、日本の最高裁判所に相当する高等法院に提訴した。

欧米メディア 「忘れられる権利」は適用されないと主張

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