ロシア・首都モスクワ、サンクトペテルブルク【拡大】
撃墜事件で最多の犠牲者を出したオランダのサッカー協会は、「ロシアでW杯を開催することは、オランダのサッカー愛好者や犠牲者の親近者に、さまざまな感情をかき立てるということが十分予想される。撃墜事件をめぐる捜査の終了後、ロシア開催の是非をめぐる議論を始めるのが適切だ」とする声明を発表した。
繰り返す騒動「またか」
これに対してFIFAは、撃墜やウクライナ政権部隊と親露派の戦闘を批判した上で、公式サイトでロシア開催を変更する考えはないとの方針を表明。ロシアのビタリー・ムトコ・スポーツ相(55)は「スポーツと政治は別だ。開催返上はあり得ない」と述べた。
1980年のモスクワ夏季五輪はソ連のアフガニスタン侵攻を理由に日本や欧米諸国が不参加。今年2月のソチ冬季五輪はプーチン政権が同性愛者の権利を侵害しているとして、欧米の首脳が開会式出席を見送った。世界的スポーツイベント開催をめぐって繰り返される騒動にロシア国民は「またか」といった表情だ。ニュースサイトでは、読者が「彼ら(欧州)は常に口実を設けてわれわれから何かを取り上げたいのだ」と書き込み、不快感をあらわにしている。
「国境のないサッカー仲間」というつながりは侵されてしまうのだろうか。(SANKEI EXPRESS)