8月8日午後9時から放送になる金曜プレステージ「剣客商売 鬼熊酒屋」は、「鬼平犯科帳」「仕掛人・藤枝梅安」と並ぶ、言わずと知れた作家、池波正太郎の代表作。俳優、北大路欣也版の「剣客商売」は今回が、3回目となる。
北大路が演じる主人公の秋山小兵衛は江戸屈指の剣の達人で清濁併せ呑(の)む度量の大きい人物。六十に近い年齢でありながら四十歳も年下の、なんと息子の大治郎よりも若いおはるを妻にし、悠々自適に軽妙洒脱に生きている。普通の“時代劇”の主人公とは一線を画しているキャラクター。カッコいいというよりはかわいい。“時代劇スター”の印象が強い北大路とは違うイメージがある。
「今まで直球の役が多かったから」と北大路本人も自覚しており、熟慮を重ね、挑戦だと思いオファーを受けたというが、北大路小兵衛はハマり役になった。貫地谷しほり演じるおはるにデレデレしたり、杏演じる佐々木三冬に憧れられ困惑したり、三冬とのことをおはるに嫉妬されてションボリだったり、と人間味があふれながらも、決めるところはバシっと決める小兵衛の姿が好評となり、第3弾とつながった。北大路は「とにかく第1弾を見てもらわないと2はないし、2を見てもらわないと今回の3はないわけだから、これはものすごくラッキーで。幸せで、楽しいことでうれしいことです」と語る。
北大路欣也という時代劇スターはただの役者ではなく、どんな役も自分のものにしてしまうからやはり今の地位があるのだろう。末永くこの北大路版の剣客シリーズを見続けたいものだ。(フジテレビ広報部 為永佐知男/SANKEI EXPRESS)