加えて、フジロックが提案するこだわりのブッキングは、お目当てでないアーティストを『フジロックのファン』に紹介する機能を内在している。今回僕が聴衆としてチェックした4アーティストはいずれも僕に新鮮な驚きを与えてくれた。
先入観覆す女王の貫禄
まずは、僕がプロデュースする渋谷のクラブ改めタマリバ、The Roomでもライブを行ってもらったことがあるオーサカ=モノレール。クラブやライブハウスで活動を続ける彼らは、巨大野外フェスでも存分に実力を発揮。ブラック・ミュージックになじみのない聴衆にも、激しいシャウトと関西弁を交えたユーモラスなMC、そして、親しみやすいダンスパフォーマンスでその存在感を強烈にアピールしていた。
続いてチェックしたSBTRKT(サブトラクト)は、僕の友人でもあるアーロン・ジェロームの覆面ユニット。ダブ、ハウス、ベースミュージックをミックスした先鋭的な音楽であっても、集まったオーディエンスを大いに盛り上げていた。ポップスやロックに慣れ親しんだ人には難解と思わせる楽曲でも、過激な照明とボディーソニックなサウンドで多くの人に衝撃を与えたことだろう。フェスティバル慣れしたステージの構成力はなかなかのものであったと思う。