作品にはラッシュアワーを迎えた夕方の満員電車の中で、やっとの思いで座席を確保するや、カバンから料理のまな板と包丁を出し、野菜を切り始める会社員まで登場する。脱サラをして映画監督になった異色の経歴を持つバトラ監督は、歌あり踊りありのいわゆるマサラムービーを一切捨て、真正面からリアルな人間描写に斬り込み、夫婦とは何か、家族とは何か、幸せとは何かを静かに追い求めた。8月9日から東京・シネスイッチ銀座ほかで公開。(文:高橋天地(たかくに)撮影:栗橋隆悦/SANKEI EXPRESS)
■Ritesh Batra 1979年6月12日、インド・ムンバイのバンドラ地区生まれ。2008年に短編「The Morning Ritual(朝の儀式)」を発表。10年「Gareeb Nawaz’s Taxi」と11年「Caf? Regular,Cairo」の両短編で注目。長編デビュー作の本作は13年のカンヌ国際映画祭批評家週間で初上映され、話題を集めた。
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