大矢課長は「私の役割は、技術と販売の戦略とをうまく重ねて機種ラインアップを作り上げること。大容量を実現した今回の新シリーズでは、これに食品を凍らせずに鮮度を長持ちさせる氷点下ストッカーを新しく搭載することで、ゴールデンゾーンの使いやすさと食品のおいしさを両方実現できると考えました。従来のチルド室をワイドにして乳製品や加工食品、臭いが気になる肉や魚などは氷点下ストッカーに分けて収納することで整理しやすくし、その上段の冷蔵室の棚は、すぐ取り出すものや調理したものの保存に使えるようにしました」と話す。
705リットルの大容量冷蔵庫は予約販売を含め、計画を上回るほどの順調な売れ行きをみせている。業界最大という他社を圧倒する差別化と、主婦の生の声を徹底的に生かした工夫が奏功、主力の大型市場でシェアの大幅拡大をめざす。
≪解凍してもうまみ成分維持≫
氷点下ストッカーは、冷蔵室・ワイドチルド用とは別に、精度を向上させた温度センサーなどを搭載。独自の気流制御で温度変化を最小限にし、食品の内側と外側の温度差を抑えることで過冷却状態(0℃の凍結点を過ぎても凍り始めない状態)を作り出し、氷点下(約マイナス3~0℃)でも食品を凍らせないで保存することができる。凍らせないために細胞破壊によるドリップの流出を防ぎ、栄養素を逃がさず食品のうまみをキープする。