第3のビールだった「極ZERO(ゴクゼロ)」を発泡酒に変更して再発売し、記者会見するサッポロビールの尾賀真城(おが・まさき)社長。ゆがんだ税制のために、日本のビールメーカーは高い技術力と経営資源を「ビールっぽいもの」をつくることに傾けざるを得ないのが現状だ=2014年7月15日、東京都渋谷区(共同)【拡大】
日本でしか売らない商品作りに注力してきた各メーカー。第一生命経済研究所の永浜利広主席エコノミストは「国内の税法をすり抜ける方向に経営資源が振り向けられるのは、国際競争力上問題だ」と警鐘を鳴らす。
東京都内で飲食店向けの限定ブランドビール販売会社を経営している佐々木正幸社長(54)は、発泡酒や新ジャンルの開発や製造には高い技術力が必要と断った上で「それでも『ビールっぽいもの』に力を注がざるを得ないのはゆがんだ税制の弊害だ」と批判する。法律が変わればビールの品質も向上するはずだと、本来のビールの復権に期待を寄せる。(SANKEI EXPRESS)
≪ノンアルコールビール上げ潮≫
アルコールを含まないビール風味飲料の人気が高まり、ビール大手が生産拡大を進めている。行楽シーズンの夏場の需要を最大限に取り込もうと、今月(8月)はアサヒビールが「ドライゼロ」を前年同月より2割増産、サントリー酒類も「オールフリー」を1割増産する。