【Viva!ヨーロッパ】
欧州で日本の「オタク文化」が花盛りだ。先月(7月)25日から3日間、ロンドンで開かれた最新の日本文化イベント「ハイパー・ジャパン2014」は、過去最高の8万4000人が来場し、新たな形での発展を模索し始めた。欧州最大級の日本文化の祭典に成長したパリのジャパンエキスポに次ぐ成功例ともいえそうだ。欧州に広がる“オタク文化”の未来を探ってみた。
ボットの近未来
ロンドン中心部の巨大会場は、入り口も、各種イベントにも行列ができるほどの盛況ぶり。ジャンルごとにエリアが設置され、さまざまな角度から日本の魅力を紹介していた。
メーンステージがあるエリアでは、日本のファッションや若者文化の発信地、原宿のストリートを再現。ポップカルチャーをショーやライブ音楽、女の子たちが人気アニメの主題歌などを熱唱し、若者たちの熱気でムンムン。まるで原宿がロンドンに引っ越してきたようだ。話題を呼んでいたのが、特別ゲストの小型ヒト型ロボット。史上初のロボット宇宙飛行士として、こうのとり4号機で国際宇宙ステーション(ISS)に行ったKIROBOの開発に携わった高橋智隆氏が制作したROBO君と登場。Jポップに合わせて踊ったり、対話したりと、人間と働くロボットの近未来を感じさせた。