サイトマップ RSS

痕跡残す「見えないもの」書き留めたい 「マダム・キュリーと朝食を」著者 小林エリカさん (3/4ページ)

2014.8.19 11:20

 当たり前の日常を

 物語を支えるのは名もなき猫たちだ。「エジソン研究所に25セントで買い取られ、実験台になって死んでいった猫がいる一方で、同時期にコンクールで優勝して25ドルの賞金を手にした猫もいて、名前がちゃんと残っている。25セントの命は、書物には名前も何も残されていないけれど、そこには確かにいた。名前が残らなかったから、価値がないとは思えない。今こうして生きている私の日常も、文字としては残らないけれど、すごく大事なものです。残らなかった何かを、あり得たかもしれない形で残したい」

 子供の歯が抜けて喜んだり、スグリのゼリーを壺14個分作ったり…。キュリー夫人もまた「日常」を生きていた。「伝記を読むと偉人だけれど、私たちがやることと同じことをしていた。よく考えれば、当たり前なんですけど」

キュリー夫人の実験ノート

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ