キュリー夫人の実験ノートにガイガーカウンターをかざすと、今もなお針が振れるという。「亡くなって久しいのに、痕跡がある。この世界に痕跡が残されていて、そこからたどれるものを書きたい。つかまえたい」。見えないけれど、確かにあるもの。姿なきものたちが、まばゆく輝く。(塩塚夢、写真も/SANKEI EXPRESS)
■こばやし・えりか 1978年、東京都生まれ。作家・漫画家。近著にアンネ・フランクと実父の日記をモチーフにしたノンフィクション『親愛なるキティーたちへ』。放射能の歴史をめぐる作品としてコミック『光の子ども1』など。
「マダム・キュリーと朝食を」(小林エリカ著/集英社、1300円+税)