「ジャパンマスターズ2014」の50メートル背泳ぎに出場し、100歳区分の世界記録を樹立した長岡三重子さん=2014年1月19日、神奈川県横浜市都筑区・横浜国際プール(日本マスターズ水泳協会提供)【拡大】
【笑顔のアスリート学】
今月(8月)21日から4日間に渡りオーストラリアのゴールドコーストで行われた水泳のパンパシフィック選手権で日本を盛り上げた代表選手。それに負けず劣らず熱いのが、日本のマスターズスイマーだ。先月(7月)18日から21日まで横浜国際プールで、18歳以上から出場でき、年代ごとに競う「ジャパンマスターズ2014」が開催された。
私も会場に視察へ出かけたが、想像以上の熱気に圧倒された。参加選手は年々、増え続け、今年は全国から5835人が出場。マスターズ世界記録が7個、日本記録は33個も樹立され、大会は大いに盛り上がった。
途中でやめる勇気
大会で特に注目を集めたスイマーがいた。100歳の長岡三重子さんだ。長岡さんは80歳の時に膝を痛め、リハビリで水泳を始めた。90歳代に入ってから徐々に本領を発揮。自己記録を次々と塗り替えていった。「100歳で1500メートル完泳」という目標に6月のレースでチャレンジし、見事に世界初という快挙を成し遂げた。