日本人水兵たちが眠る旧日本海軍戦没者墓地は、バレッタの港を望む小高い丘にある「英国軍墓地」の一角にあった。
白い慰霊塔には66人の名前が刻まれ、清掃も行き届いていた。第二次大戦の爆撃で破壊されたが、戦後に再建され、今も多くの日本人が訪れるという。昭和天皇も皇太子時代の1921(大正10)年に訪問された。
第一次大戦で戦勝国となった日本は人々に感謝され、戦後はUボート7隻を戦利品として日本まで運んだがその後、米国と衝突。第二次大戦では、かつて共に戦った英国やマルタとたもとを分かち、悲劇への道を突き進んだ。父親の代から在マルタ日本名誉総領事を務めるミフスッド氏(70)は、墓地のほか、日本の士官が足を運んだとされる将校クラブ跡などゆかりの場所を案内しながら、「日本と歴史的なつながりがあるマルタに、もう少し足を運んでほしい」と話していた。