――モントルーでは伴奏はピアノだけという構成でしたが、アルバムも全曲シンプルなアレンジで、「自分の歌で勝負したい」という思いを感じました
「歌声1本で心を動かされるような女性のジャズボーカルが好きなので、歌を後から直すようなことはせず、声質がそのまま入るマイクを使い、耳元でささやいているような素朴な感じを心がけました」
運命が開けた感じ
――芸術家の母と1歳の頃にサハラ砂漠へ渡るなど、世界中のアートに触れてきた感性を、どのように表現していますか?
「これまでさまざまな音楽に触れてきましたが、このアルバムには『純粋に好きな音楽をやりたい』という思いを込めました。ジャズのスタンダード・ナンバーを意識しながら、オリジナル曲の作詞だけでなく、カバー曲の『ムーン・リバー』も自分で日本語詞を付けるなど、日本人にも親しみやすいように工夫しています。身のまわりに表現者が多いので、友人たちからの影響も大きいですね。ジャケットの写真は俳優の永瀬正敏さんにお願いしました」