「とにかく眺めていて気持ちがいいように」と視覚的な快楽を追求した構成は、さながら写真集のよう。監修はダイオウイカ研究の第一人者、窪寺恒己さんで、「専門書としても読み応えがある」と澤井さんは胸を張る。
建築関係の書籍を中心に出版しているエクスナレッジだが、生き物図鑑シリーズはまだまだ続く予定だ。「今考えている企画は30以上。なかなか一緒に作ってくれる人はいないんだけど…」。それでも作るのは「好きだから」。「自分が楽しいと思えるかが基本。それをいかにうまく読者に伝えるかだと思います」。作って楽しい。だから、読んでも楽しいのだ。(塩塚夢、写真も/SANKEI EXPRESS)
■さわい・せいいち 1958年福岡県生まれ。エクスナレッジ代表取締役社長。鹿児島大学水産学部水産学科卒。月刊『建築知識』編集兼発行人。書籍『奇界遺産』『世界の美しい透明な生き物』『世界の美しい飛んでいる鳥』などを企画編集。
「世界で一番美しいイカとタコの図鑑」(エクスナレッジ刊、3600円+税)