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夏の切なさに感じる「終わり」の匂い 乾ルカ (2/4ページ)

2014.8.29 16:05

ベランダの朝顔。もう夏の終わりという感じで咲いていました=2014年8月18日、北海道札幌市(乾ルカさん撮影)

ベランダの朝顔。もう夏の終わりという感じで咲いていました=2014年8月18日、北海道札幌市(乾ルカさん撮影)【拡大】

  • ブラッシング中に駄々をこねる乾家の愛犬・まるが、札幌ライフをお届けします=2014年8月12日、北海道札幌市(乾ルカさん撮影)
  • 「夏の終わりに」(ジル・ペイトン・ウォルシュ著、百々佑利子訳/岩波書店、品切れ、重版未定、提供写真)
  • 【本の話をしよう】作家、乾ルカさん=2月15日(提供写真)

 夏の『切なさ』には、ものごとの終わりの匂いがします。

 鮮やかに刻まれた記憶

 子供時代の自分がすごした夏を思い返すと、やはり他の季節より、いろいろな経験をした気がします。気のせいかもしれませんが。夏の出来事というのは、どうしてああも鮮やかに記憶に刻まれるのでしょうか。太陽の光が眩しくて、地面に落ちる自分の影が、あまりに黒々としているからでしょうか。とても明るいものを無理に目にしたときのように、網膜に残像が刻まれるみたいに。

 私の母方の実家は農家で、小学生のころは毎年夏休みに遊びにいきました。遊びにいくといっても、2日3日のことではありません。1週間以上は普通に滞在していた記憶があります。だから親はつき合いません。実家には年の近いいとこが集結し、毎日飽きもせず一緒に遊びました。農繁期なのだから、少しは手伝えばいいのにと、今なら思いますが、遊びがすべてに優先しました。手伝いどころか、ビニールハウスで大事に育てているトマトを勝手にもいで食べ荒らしたりしていました。釣りにもでかけました。畑の向こうにある川から流れてきたミンクの子を拾ったので、餌にするものを捕りたかったのです。体中を蚊に刺されて、40度の高熱を出したこともありました。あのときは、子供心に「自分はここで死ぬんだ」と思いました。

ずっと続けばとの思い

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