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【軍事情勢】中韓や朝日新聞を襲ったブーメラン (3/5ページ)

2014.8.31 00:10

共同記者会見を終え、握手する中国の習近平国家主席(左)と韓国の朴槿恵大統領。中韓はともに「ブーメラン国家」と呼ぶにふさわしい=7月3日、ソウルの青瓦台(聯合=共同)

共同記者会見を終え、握手する中国の習近平国家主席(左)と韓国の朴槿恵大統領。中韓はともに「ブーメラン国家」と呼ぶにふさわしい=7月3日、ソウルの青瓦台(聯合=共同)【拡大】

 同じ淵源の攻撃に悩む

 その中パ両国が、淵源を同じくする「ブーメラン攻撃」に悩まされている。

 パキスタンは隣国アフガニスタンでの敵対的政権樹立を徹底阻止。親パキスタン政権樹立のため、各イスラム武装組織を時代により支援・培養/テロ活動黙認/弾圧・掃討と、節操なく使い分けてきた。こうした謀略を主導しているのが軍諜報機関・統合情報局(ISI)だ。

 背景には、インドに対する不変の軍略《戦略的縦深性の確保》が横たわる。即ち《インドに比べ国土・人口共に極めて小規模》なパキスタンにとり《インドに侵攻された場合、国境が有ってなきアフガンは戦力を退避・温存し、反撃をうかがう兵站となる》。同時にアフガンは、印パ国境紛争地帯や印国内における《対印ゲリラ戦の人的/物的供給基地》の役割も担う。

 ところが、だ。ISIが弾圧・掃討した組織は無論、支援・培養した組織さえ損得の構図が変われば、パキスタン軍/警察や国際空港をテロ攻撃し、敵と化す。

一方、中国新疆ウイグル自治区の一部イスラム教徒は…

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