≪対日攻勢不発の中国 インドはバランス重視≫
中国の習近平国家主席は18日、インドのモディ首相との首脳会談で高速鉄道をはじめさまざまな分野で協力関係を深める姿勢をみせた。緊張する東・南シナ海情勢に“注力”するため、経済協力を呼び水に攻勢をかけ、インドとの関係強化を図ろうとしたものだ。
だが、領土問題をめぐってインドは明確な懸念を表明、関係強化に向けた壁は相当厚かったとみられる。
中国は東シナ海で沖縄県・尖閣諸島をめぐり日本と対立。南シナ海でも強引な石油掘削や実効支配する島の拡張工事を行い、ベトナムなどとあつれきが増している。東・南シナ海で強硬姿勢をとる上で「他の周辺国との関係は安定させたい」(中国人学者)との計算が働く。政権交代で5月に首相に就任したモディ氏が主要国最初の訪問国に日本を選び、安倍晋三首相との間で「個人的な親密さ」を築いたことへの警戒感もある。