安倍政権は、米国やオーストラリアとも連携し、「民主主義」という共通の価値観を旗印にインドと関係を深め、中国の海洋進出に歯止めをかけたい考え。これに対し中国はインドとともに新興5カ国(BRICS)として米国主導の秩序に対抗、日米などによる「中国包囲網」を阻止する狙いだ。
中国の外交専門家は、日本と中国は「インドを“仲間”に引き入れようと競い合うが、インドには中国の資金と日本の技術の両方が必要」と分析。日中の間でうまく立ち回り、双方から協力を引き出すインドは「最大の勝者だ」と指摘した。
インドは今月、中国とロシア、中央アジア諸国でつくる上海協力機構(SCO)に加盟を正式申請した。インド政府高官は「資源が豊富な中央アジアで中露と協力するのは国益につながる」と説明する。
今年末に駐留米軍の戦闘部隊が撤退した後、SCOに将来的に加盟する可能性があるアフガニスタンで、中露との連携をにらんだ動きともみられている。