今年5月には、国土交通省が「北極海航路にかかわる官民連携協議会」を設け、商船三井や東京電力、三井物産など民間企業とともに北極海航路の利用に関する検討を始めた。
7月には商船三井が北極海では世界初となる通年の定期航路輸送を2018年中に始めると発表。ロシア北部で産出する液化天然ガス(LNG)を氷を砕く機能を持つ専用船で欧州やアジアへ輸送する。今後は航行の自由を保障し北極の環境破壊を防ぐルール作りにどう関わるかが課題になる。(本田誠、西村利也/SANKEI EXPRESS)
■北極海航路 北極海を通り、太平洋と大西洋を結ぶ航路。日本と欧州間の距離は、エジプトのスエズ運河経由に比べて6割程度。地球温暖化の影響で北極の海氷が減り、夏期の航行が比較的容易になった。ロシア北方を通る北東航路、カナダ北方を通る北西航路、北極点近くを通る中央航路がある。北東航路を使う際は、ロシア側の許可や通航料などが必要となる。